山形 きつおんカフェ 開催報告
- 山形言友会
- 11月12日
- 読了時間: 6分
日時:2025年10月26日(日)11:00~16:00
場所:山形クリエイティブシティセンターQ1 イベントスペース2-C
来場者83名、スタッフ10名(吃音当事者5名、支援者5名)

山形シティクリエイティブシティセンターQ1にて、「山形きつおんカフェ」を開催いたしました。
本事業は、吃音当事者が初めての接客体験を行うことで、吃音があるために行動できなかったことへのチャレンジの後押しをすることと、来場者とコミュニケーションを取りあうことにより相互理解を深めることを目的として開催したものです。

当日はあいにくの雨模様でしたが、想定を超える83名ものお客様にご来場いただきました。
接客に挑戦する20代の吃音当事者3名はいずれも、初めての接客体験に最初は大変緊張した面持ちでしたが、積極的に、主体的に、そして楽しそうに業務をこなしていたのが印象的でした。
ピークタイム時にはご入場を少しお待たせするなど、お客様にもご負担をおかけする時間がありましたが、接客を行うスタッフも常時で動き回ておりましたが、接客スタッフ同士やキッチンスタッフともしっかりと連携を取りながらお客様をおもてなししておりました。
ご来場いただいたお客様からもスタッフの方へ温かいお言葉をかけていただき、また感想ノートには温かいメッセージをたくさんお寄せいただきました。会場全体が終始温かい雰囲気に包まれていたような気がします。自身が吃音であったり、ご家族に吃音があったりする方のご来場が多かったのですが「いきいきと頑張る当事者の皆さんから勇気をもらった」とのお声をいただきました。また吃音について全く知らなかったという方からは、スタッフがお持ちした「吃音クイズ」を通して理解を深められたとおっしゃっていただきました。
本事業は山形市コミュニティファンド(一般)補助事業に採択された他、当日お出ししたお菓子を大量にご準備いただいた村山市のカフェスリーズさん、広報にご協力くださった皆様等、多くの皆様のお力をお借りして開催いたしました。
当日勇気を出して接客スタッフとして手を挙げてくださった当事者の3名や、キッチン担当や会計担当として3名をバックアップした皆様、スタッフが安心して接客できるようにご協力をいただいたお客様と共に全員で作り上げたイベントだっとたと思っております。関わってくださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
接客スタッフの感想

スタッフ①
今回、カフェで接客をするのは初めてだったのでうまくできるか不安でしたが言友会の皆さんのサポートもあって当日は接客ができました。印象に残っていることは、お客さんの中で吃音者の人と会話ができたことです。自分と同じ悩みを持っていたりいろんな話が聞けてよかったです。本当に感謝しています。貴重な体験をありがとうございました。
スタッフ②
今まで吃音があるために接客業に挑戦できずにいましたが、「きつおんカフェ」で挑戦する機会をもらえてよかったです。実際に接客をしてみて、不安な気持ちもありましたが楽しく終えることができ、スタッフとして参加してよかったなと思いました。
たくさんのお客さんが来店してくれて、「このような場所があるとうれしい」「頑張ってください」など言ってもらえて元気をもらいました。私の家族も行きましたが、とてもいい空間だったそうです。
また、自分も吃音があるという方もいて吃音で悩んでいる人は自分だけではないと、改めて感じました。この経験をきっかけに、接客業など今まで諦めていたことに挑戦してみようと思いました。
反省点としては、もう少しお客さんと会話ができたらよかったなと思います。どう話をしたらいいかわからず、接客するだけになってしまったのでまた機会があったら積極的に声をかけたいです。
個人的な意見なのですが、私は吃音を隠すために言い換えることがあり嫌だなと感じることがあります。「吃音カフェ」というコンセプトなので、このカフェでは言いやすい言葉(言い換え)ではなく、言いたい言葉で接客をするのもいいのかなと思います。
もし、またこのイベントを行うときには、接客をする方にそのことを伝えると気持ちが楽かなと思いました。(人それぞれ違うと思いますが…)
全体を通して、吃音を知ってもらうきっかけにもなりとてもいいイベントでした。接客に挑戦できずにいる方はたくさんいると思うので、是非また開催してほしいと思います。ありがとうございました。
スタッフ③
今回、初めて店員役でこういったカフェに参加させていただききました。私自身、接客業は初めてであり、学生時代も吃音を理由に、接客があるアルバイトは避けてきた経緯があります。一方、今回山形吃音カフェに参加したことで、沢山の方々の笑顔を見ることができ、とても良い経験になりました。どれだけお客様が来ていただけるのかと思っていましたが、お店の外まで行列ができるほどの方が来てくださり、注目度の高さを感じました。
最初は、吃音があっても知らない人と接客ができるのかと思い、とても緊張していました。しかし、来てくださったお客様は、皆さん私が話す内容に目を向けてくださり、最後まで話を聞いてくださいました。そのため、私も安心して応対することができ、身振りやイラスト等を使って、伝えたいことを伝えることができました。また、お客様によっては注文が終わった後も話しかけてくださり、その中には自分も吃音の当事者だ、という方も多くいらっしゃいました。そのなかで、吃音の悩みや症状などについて話すことができ、多くの当事者の方と交流できたことも大変よかったです。
また、お客様が吃音について積極的に理解しようとしてくださり、○✖️クイズでは、ご家族等の同伴者の方と一緒に、吃音について考えて答えを出してくださいました。これによって、当事者ではない方にも吃音への理解が広まり、より吃音の正しい知識について知っていただける機会になったのかなと思います。
この会を企画してくださった山形言友会の皆さん、お手伝いいただいた宮城言友会の皆さんも、暖かい方ばかりで、当日も多くのオーダーが来るなか、全てに対応して迅速に調理をしていただき、ありがとうございました。会場も素敵な会場で、とても雰囲気が良い場所だと感じました。
また、このような機会があれば参加したいと思います。この度はありがとうございました。

ご来店いただいたお客様の感想ノート
※お名前が記入されている所は削除して掲載しています。ご了承ください。












































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