山形言友会(やまがたげんゆうかい)は、山形市を拠点に山形県内で活動する吃音(きつおん)で悩んでいるひとのためのセルフヘルプグループです。
毎月の交流会の開催や、吃音の理解に関する啓発運動を行っています。
吃音とは
吃音(きつおん)とは、「ああああ、ありがとう…」のように言葉が繰り返される、いわゆるどもりと呼ばれる症状(連発)のことをいいます。その他にもはじめの音を引き伸ばしたり(伸発)、そもそも言葉が詰まって出なくなる(難発)症状があり、それらを”中核症状”と呼びます。吃音はそういった中核症状以外にも、周囲から吃音を指摘されたり、からかわれた経験により、人前でどもることへの恥ずかしさや不安が強まり、自己肯定感の低下、社会参加への困難を感じることがあります。これらも吃音が引き起こす問題のひとつです。
また、吃音のある人は、成人では100人に1人いるといわれおり、山形県の人口(約100万人)から考えると、県内には約10,000人がいると推定されます。吃音があることで生きづらさを感じていても周りの人へ悩んでいることを言えずに、ひとりで悩まれている方も少なくないと思われます。
言友会とは
言友会は、吃音をもつ人を中心として活動するセルフヘルプグループ(当事者団体)として1966年(昭和41年)に発足しました。その後は全国各地で言友会が発足されています。山形言友会(以下、当会)は2023年(令和5年)9月に発足しました。
セルフヘルプグループとは同じ悩みをもつ人同士が思いを共有、共感するなかで悩みを打ち明け、ご自身の抱える問題の解決や、社会からの理解を広げるための活動をおこなう団体を指します。
当会は、全国組織である『NPO法人 全国言友会連絡協議会』でも掲げられている “個々人が「吃音があっても豊かに生きる」ための方法を見つけ、実践するためのセルフヘルプ活動の拡充と、「吃音があっても豊かに生きられる社会」の実現” という活動理念を目指し、山形県を中心に活動していきます。