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2023年 10月交流会 開催報告

日時:2023年10月8日(日)10~12時

場所:霞城セントラル22階 山形市市民活動支援センター 会議室B

参加者:11名(当事者7名、ST2名、ことばの教室教員1名、親御さん1名)


〈会長より今後の会の運営について報告〉

 当会会長より10月1日に全国言友会連絡協議会に加入したとの報告があった。今後の活動として毎月1回(原則として第2週日曜日)の交流会、講演会等も企画していくとのこと。宮城言友会とネットワークを持ちながら行っていきたいとのことであった。


〈参加者の自己紹介と近況報告〉

  • 仕事はしゃべらなくてもいい職人系のものを選んだつもりでした。しかし、実際は話さなければならないこと多くあって、始めの頃は大変でしたが、今はなんとか折り合いをつけて働いています。

  • 言語聴覚士をしています。山形言友会、いよいよ発足した。参加した皆さんがリラックスできて、楽しく過ごせる会になれば良いと思っています。これからもよろしくお願いします。近況としては、つい先日、職場で転落事故に合い、脳震盪をおこして救急車搬送されました。幸いに何事もなく今日参加できました。職場の皆さんを騒がせてしまい恥ずかしいやら申し訳ないやら…です。今後は歳をわきまえて働いていこうと思っています。

  • 秋田から参加しました。これまで東北に言友会は宮城にしかなく、仙台は遠いので、今回ネットニュースで山形にできたことを知って参加しました。仕事で4月に移動になって、吃音が酷くなってしまっています。何かヒントが得られればと思い参加しました。

  • 生まれつき聞こえが悪く、聾学校にも通っていました。ことばの教室も利用していました。吃音があったので話さなくても良い仕事と思い事務職として就職しましたが、営業もしなくてはらなくなって、これは大変なことになった、なんとか改善したいと思って落語を始めました。10年間やっています。当事者として体験を共有したい、何か役に立つことがあればと思い参加しました。

  • 言語聴覚士です。大人の方のコトバとか食べる機能のリハビリを行っています。病院で働いています。殆どは成人の方が対象ですが、お子様と接することもあります。私が小学生の頃にクラスの中に吃音の子がいて、その子のことが気になり、それがきっかけでSTになりましたが、実際は仕事で当事者の方々と会う機会は少ないです。

  • ことばの教室で働いています。もう11年になります。運動会や発表会など、行事が続くと吃症状の波が高くなると感じています。大変な思いをしている子どもたちが、ことばの教室ではなるべくゆっくりすごせる時間にしてあげたいと思って働いています。

  • 小学4年生の時に、吃音の真似をしたら吃音になりました。66歳の時に脳梗塞になって益々話しにくくなりました。友達を作りたいと思ってここに来ました。話すことに不自由を感じるよりも友達を作りたいと思っています。友達を作る方法はあると思っています。最近は、いじめの話も多く聞かれています。今日はそれらの事について話をしたいと思っています。

  • 宮城からきました。宮城言友会の会員です。前回の交流会にも参加しました。車できましたが、今日は天気が良く、運転していて気持ちが良かったです。

  • 途中からの参加になります。吃音の当事者の方々のお話が聞きたいと思って娘と二人で参加しました。


〈フリートーク〉

 始めに、今日はどんな話がしたいか、聞きたいかの意見を募り、話し合いが始まりました。

その中で、「当事者同士で話をする機会が無かったので当事者の話が聞きたい。」「普段はそんなに吃音で困ることがなくなっていたが、先日行われた内定式で、自分でもびっくりするぐらい話せなかった。これからの社会人生活に不安を感じている。そこで、社会人を経験している皆さんの話を聞きたい。」という話題を受け、そこからさまざまな話がでました。以下に主な内容を記載します。

社会人生活を送るにあたって

  • 自分の社会人になりたての頃を今思うと、もっと周りに吃音のことを相談すれば良かったと思う。就職試験は人手が不足していたということもあり難なく合格した。その時に社長と奥さんには吃音があるので、営業のような仕事には不安があるということは伝えた。でも、そういう時に限ってスラスラ話せてしまって、「たいしたことないから大丈夫だよ。」と言われた。せっかく吃音のことを話したのに「大丈夫」と言われて、それからは相談できなくなってしまった。仕事の中で、名前を呼び出さなければならない時に、言葉が出てこなくて、呼べなくて、汗だくになっても呼べなくて…苦しかった。そのことを一人で抱えてしまって、誰にも言えなくて、解決策が見えなくてとても辛かった。とあることから、自分には吃音があることを皆に知られることになって、それからは楽になった。身近な人に悩みを話してみると意外と良いアドバイスがもらえたりすることもあると思う。また、周囲の人に知られたことによって、助けを求められやすくなったり、カバーしてもらいやすくなったりしている。

  • 就職活動は不安だった。なるべく話さなくとも良い仕事を、と考え事務職を選んだ。でもいざ就職してみると事務職でも話す必要がある場面は多かった。軽い気持ちでしていることとは思うが、話し方を真似されることもあった。そのうち営業をしなければならなくなって、外部の知らない人と商談しなければならない時、ヘルプマークを付けて商談した。そうすると上手くいくことが多かった。自分が困っていることを周囲へアピールすることで楽になった。吃音で困っていることを如何に外の人に相談できるかが大事だと思っている。

  • 悩みを打ち明ける相手を選ぶことも大事ではないか。

  • 転勤のある仕事で、2年くらいで職場環境が変わる。4月から変わった部署では、会の司会のようなこともしなければならないということがわかった。それを知って、緊張が強くなったせいか吃症状が酷くなっている。上司は自身が吃音の経験者で「ことばの教室」に通ったこともある人。相談しやすく理解もあるが、ほかの人が普通にしていることを自分だけができないのは嫌だなとも思う。その様に考えないで自分は自分と割り切れば良いことも頭ではわかってはいるが…難しいな~と思う。

  • 他の人と比べてしまう、他の人は普通にできるのに自分はできない。他人と比べてしまうことは多々ある。

  • 環境が大きく変わることで緊張が高まり生きにくくなった経験がある。そんな時に気軽に話し合える友達がいないことが苦しかった。どこに行っても馴染めず、よそ者感がぬぐえなかった。また、色々な事情から年齢を誤魔化さなければならない時期があって、自分を誤魔化したままで生きなければならないことも精神的に辛かった。今は正しい年齢を堂々と言える環境になった。ありのままの自分でいられることがこんなにも楽なことなのかと思っている。自分を誤魔化さず、認めて、ありのままの自分をさらけ出して生きることの素晴らしさを実感している。

  • 友達の作り方については、色々なドラマから学ぶこともできると思っている。

  • 自分から話すことは勇気がいるし苦しいが、人から話しかけられるのは嬉しい。黙っている人には話しかけやすい。「お話しても良いですか?」と声をかける。自分が困っていることも言えるが、相手がやっていることを話題にする良いのではないか。相手の話を聞いて、自分の考えと違っても否定せず「そういう考えもあるのか。」と相手のことを認める、そうやって受け入れられれば友達もできるのではないか。


再就職・仕事とやりがいについて

生きがいについて



話し合いの主な内容は以上です。

文責:今泉


〈今後の活動について〉

 交流会の最後に、今後の活動内容についても話が出ました。近々では宮城言友会との交流芋煮会を計画しています。その他、やってみたいこと(ジャグリングと落語を楽しむ会、発声練習、等などが出ています。)募集中です。

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