日時:2025年2月9日(日)10時~12時
会場:山形市市民活動支援センター 会議室B
参加者:6名(当事者2名、言語聴覚士3名、ことばの教室の先生1名)
担当幹事より所感
大雪に見舞われた中、参加者は6名と少人数での開催となりました。今回は初参加の方はおらず、全員が会員ということもあり、来月開催予定の『第3回 山形吃音のつどい』に向けた簡単な打ち合わせを交えつつ、終始和やかな雰囲気の2時間となりました。
会話の中で印象に残ったのは、支援者の方が多かったこともあり、吃音に関わるきっかけについての話題が出たことです。その中で「吃音には正解がないから興味を持った」という言葉が特に印象的でした。吃音と一口に言っても、どもり方には人それぞれ特徴があり、また苦手な場面や得意な場面も異なります。価値観や性格も違うため、一人ひとりに寄り添った対話が重要とのこと。支援者の方は、そのやり取りを通じて、その子の良さを引き出したいと話されていました。
吃音当事者の中には、物事を白黒はっきりさせたくなる人も多いと思います。たとえば、受容と改善、障害と個性、自助と支援などの考え方は、対立しているように見えて、実はどちらも大切です。その割合は人によって異なりますが、どちらか一方に偏るものではありません。このグラデーションこそが、その人らしさであり、その人の人生の一部なのではないでしょうか。
セルフヘルプグループでは、参加者同士の対話の中で「わかちあい」を大切にしています。「わかちあい」とは、意見を押し付け合うことではなく、自分に合ったものを自分なりに受け入れる作業です。これは、自分の中の正解を探っていくプロセスでもあります。その正解は時とともに変化もします。同じ人でも、その時々で感じ方や考え方が変わるのです。
私は、こうした曖昧さを楽しみながら、自身の吃音と向き合ってもらえたらと考えています。
文責:長岡
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